第17期竜王戦七番勝負第7局。森内俊之vs渡辺明

開始日時:2004/12/27 09:00
棋戦:竜王戦
戦型:横歩取り
持ち時間:8時間
消費時間:▲457△414
場所:新潟県南魚沼市「龍言」
備考:△8五飛
先手:森内俊之
後手:渡辺明
*棋戦詳細:第17期竜王戦七番勝負第7局
*「森内俊之竜王・名人」vs「渡辺 明六段」
*
*このとき渡辺は後手番を望んでいた。
*それはある用意があったからである。
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △8四歩    ▲2五歩    △8五歩
▲7八金    △3二金    ▲2四歩    △同 歩    ▲同 飛    △8六歩
▲同 歩    △同 飛    ▲3四飛    △3三角    ▲3六飛    △2二銀
▲8七歩    △8五飛
*渡辺は当時この△8五飛戦法をよく採用していた。
*当時は矢倉、角換わり、相掛かりにあまり自信がなかったからだという。
▲2六飛    △4一玉    ▲6八玉    △6二銀    ▲3六歩    △7四歩
▲3八銀    △7三桂    ▲3七桂    △5一金    ▲4六歩    △7五歩
*本局でこの手を選択。
*△5四歩は第2局で失敗。
*あとは△5五飛がある。
*
*当時はプロ間ではこの手は後手があんまり良くないという結論だったが渡辺はこのとき新手を用意していた。
▲3三角成  △同 桂    ▲3五歩    △2五歩    ▲1六飛    △8四飛
▲3四歩    △同 飛    ▲5六角    △5四飛    ▲3四歩    △2八角
▲1八香    △1九角成  ▲3三歩成  △同 銀    ▲4五角
*このあたり既に定跡になっている。
△8四飛    ▲3六飛    △4四銀    ▲3四飛    △6五桂    ▲6六歩
△8八歩
*新手。
*当時は△3六歩としていた。
▲同 銀    △3六歩
*かつての定跡では端まで玉が逃げて先手が勝つ定跡だったがこれなら壁銀なのでどうなるか。
*という新手。
▲同 角
*長考の末、従来どおりの▲3三歩は危険と見て指さなかった。
△2三金    ▲4四飛    △同 飛    ▲4五銀    △8四飛    ▲3五桂
△2四金
*受けの好手。
▲4三桂成  △4二歩    ▲3三成桂  △5二玉
*後手優勢。
▲6五歩    △3五金    ▲5八角    △1八馬    ▲7七銀    △2六歩
*確実な攻め。
▲8六銀    △7一香    ▲7五銀    △同 香    ▲同 歩    △2七歩成
▲8六香    △2四飛    ▲3六銀    △同 金    ▲同 角    △1七馬
*手堅い決め手。
*いきなり△3八と、は激しい変化となってしまう。
▲2五角    △同 飛    ▲同 桂    △3八と    ▲7四桂
*詰めろ。
△5四歩
*後手ハッキリ勝ち。
▲3二金    △4九と
*渡辺初タイトルが竜王、ここから長年にわたり竜王を防衛することになる。
まで96手で後手の勝ち

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