開始日時:2012/05/30 10:00
表題:王位戦
棋戦:王位戦
戦型:四間飛車
持ち時間:各4時間
消費時間:166▲239△239
場所:東京・将棋会館
先手:渡辺明
後手:藤井猛
*棋戦詳細:第53期王位戦挑戦者決定戦
* 「渡辺明 」vs「藤井猛 」
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二飛
▲6八玉 △9四歩 ▲7八玉 △7二銀 ▲5六歩 △3三角
▲5八金右 △6四歩
*久々の藤井システム。
▲2五歩 △5二金左 ▲5七銀 △3二銀 ▲5五角
*ここで角が出るのはすこし珍しい。
△6三銀 ▲8八玉 △9五歩 ▲3六歩 △4三銀 ▲6六歩
△6二玉 ▲1六歩
*これは必要な手。藤井システムの研究範囲。
△5四銀左 ▲3七角 △4五歩 ▲6七金 △6五歩 ▲7八金
△7一玉 ▲7七桂 △6六歩 ▲同 銀 △6五歩
*これは本当は打ちたくない歩。この時点で少し不利だと藤井は思ったらしい。
▲5七銀 △2二飛 ▲7五歩 △7二銀 ▲7六金 △8四歩
▲6八銀上 △4二飛 ▲8六歩 △1四歩 ▲6七銀 △3五歩
▲同 歩 △4四角 ▲2六角 △6三金 ▲6八銀 △4六歩
*勝負手。
▲同 歩 △6六歩 ▲同 銀 △同 角 ▲同 金 △4六飛
▲4八歩 △3三桂 ▲3四歩 △2六飛 ▲同 飛 △4四角
*両取りで調子が良さそうだが、後手の形勢はそれほど良くない。
▲2七飛 △6六角 ▲3三歩成 △6九銀 ▲4二と △4一歩
*受けの名手。大山名人の将棋に良く出てくる。
▲3二飛
*この手があまり良くなかったらしい。
△6二金引 ▲5五歩 △同 角 ▲7九金 △5八銀成 ▲6七銀
△6八金 ▲5八銀 △同 金 ▲5九歩 △6八銀
*この手が意外と厳しい追撃で藤井有利になった。
▲7八金 △5七金 ▲8九桂 △4二歩 ▲同飛成 △6六歩
▲3四角 △4三歩 ▲6九歩 △7七銀成 ▲同 桂 △6五桂
▲7六銀 △7七桂成 ▲同 金 △6五桂 ▲同 銀 △6七歩成
▲同 角 △6五銀 ▲5七飛 △7七角成 ▲同 玉 △6六銀打
*金銀を連続して打つ事ができて飛車と角が面白いように取れるが藤井は良くなりすぎて少し形勢を損ねてしまう。
▲6八玉 △7七金 ▲5八玉 △6七金 ▲同 飛 △同銀成
▲4七玉 △3九飛 ▲3七桂 △5六銀 ▲同 玉 △3七飛成
▲4七金 △3五龍 ▲6七玉 △5五桂 ▲6八玉 △4七桂成
▲同 歩 △6五龍 ▲6七銀 △6六金
*5六に打てば明確な勝ちだった。
▲7八銀打 △5七角 ▲5八玉 △3九角成 ▲4八銀 △5五龍
▲5六桂 △4八馬 ▲同 玉 △5六金 ▲3七角 △5七金
▲3八玉 △3五龍 ▲7四桂 △4六桂 ▲2八玉 △7四歩
▲6四角 △7三桂 ▲4六角引 △3六龍 ▲2七金 △3五桂
▲3六金 △2七銀 ▲2九玉 △4七金 ▲3九歩 △3八歩
▲6二龍 △同 金 ▲5一飛 △8二玉
まで166手で後手の勝ち
序盤は藤井システムの洗礼された研究範囲が行き届いている感じであった。
中盤悪くなったが受けの名手から逆転した。
終盤もたついたが藤井が勝ちきった。
藤井はどうも細かいところまで神経質に考えるらしい。それが藤井の強さでもある。
もちろん相手も渡辺竜王だったので大変な戦いだったのは間違いない。
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