日本語に翻訳する理由が分かりません

日本語に翻訳する理由が分かりません。
普段ベトナム語や英語で話していても日本語に翻訳して考えたりしません。
必要がある場合ですが 英語をベトナム語に訳すのは比較的楽ですが英語から日本語への翻訳は大変です。 日本語とベトナム語の翻訳はそんなに難しくありません。
私の知り合いの日本人も英語で話しているときに翻訳して考えていないとのことでした。 ですが学校や塾の教師の人々はみんな日本語に置き換えて説明します。
日本語に翻訳しなければならない理由が分かりません。

回答

まったく同感です。私は英語の教師なので、英語についてだけ書きますね。「翻訳」という授業ならともかく「英語」という授業で日本語が多く用いられているのはおかしいですね。

英語教育理論においては、まったくの初級者、日本で言えば小学校とか、中1か中2くらいのレベルでは、母語を交じえて教える方が、効率もよいし学習者の不安も少なくて済む、ということが分かっています。

しかしそれ以上の「中級」「中上級」「上級」と呼ばれるレベルにおいては、だんだんと英語の割合を増やし、高校の2,3年と大学においては、全部英語でもよいくらいです。実際大学では英語オンリーの授業を取り入れるところは増えており、今後数年間でますますその割合は高まると考えられています。

問題は教員の方にもあります。英語オンリーで授業ができる日本人の教員は、小学校はほぼゼロ、中学校は十人に一人、高校は数人に一人、大学でも全員はできないと思います。しかしみなさん専門家(のはず)ですので、やろうと思えば来年度からでも英語オンリーの授業ができないわけではないでしょう。

お答えとしては、学校や塾で英語の教師が日本語で説明する意味は、自分が英語で説明できない、という以外にはとりたててありません。和訳や日本語による要旨まとめは社会に出て役立つ技術ですが、まずは英語で読み書き、聞いて話すを基本とし、その上で日本語との相互の翻訳も考える、というのが筋でしょう。

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