開始日時:2010/08/06 10:00
表題:横歩取り定跡実戦7
棋戦:順位戦
戦型:横歩取り8五飛
持ち時間:6時間
消費時間:124▲359△359
場所:関西将棋会館
先手:畠山鎮
後手:井上慶太
*棋戦詳細:第69期順位戦B級1組04回戦
* 「畠山 鎮七段 」vs「井上 慶太八段 」
*
*この将棋は95手まで、翌年の王位戦第4局、広瀬-羽生と同じ進行であった。
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀
▲8七歩 △8五飛
*そういえば井上がA級にいた頃、この8五飛を指してこの手が珍しいなどと言われていた。
▲2六飛 △4一玉 ▲5八玉 △6二銀 ▲3八金 △5一金
▲4八銀 △7四歩 ▲3六歩 △2五歩 ▲2八飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲4六歩 △7六飛 ▲3三角成 △同 桂
▲4七銀 △2六歩 ▲8八歩 △7五飛 ▲2六飛 △4四角
▲3五歩 △8八角成 ▲7六歩 △同 飛 ▲7七歩 △7八馬
▲同 銀 △8六飛 ▲8七歩 △8五飛 ▲3六銀 △8八歩
▲3四歩 △2三歩 ▲3七桂 △8九歩成 ▲同 銀 △8七飛成
▲2九飛 △8八歩 ▲9八角
*この進行は8五飛戦法の変化の解説で取り上げた局面から続いているものでもある。
*
*現在では定跡化されている。
△8六龍
*当時はここから前例がない進行となった。
▲3三歩成 △同 銀 ▲4五桂 △5四桂 ▲同 角 △同 歩
▲3三桂成 △同 金 ▲4五桂 △3二金 ▲3三歩 △4二金寄
▲2三飛成 △3一歩
*この手で△1四角なら後手が指せるというのが現在の結論だが説明すると膨大な分量となる。
▲2二龍
*現在では▲3四桂が正解手とされている。
△8九歩成 ▲3一龍 △5二玉 ▲3二歩成 △8八龍 ▲6八桂
△4一金打
*これで後手有利。
▲4二と △同金右 ▲1一龍 △6九角 ▲同 玉 △4九銀
▲5三香 △6一玉
*△5三同銀が広瀬-羽生戦。
▲8三角
*この手で先手にもチャンスが巡って来た。
△同 龍 ▲8四歩 △同 龍 ▲5二銀 △7一玉 ▲4八金
△9九と ▲4九金 △8九龍 ▲7九金
*敗着。
*銀を合い駒すれば勝ちだった。
△7八角 ▲5八玉 △7九龍 ▲4一銀不成△6九角成 ▲4八玉
△6八龍
*つまり銀合いだとする持ち駒は銀なので、この手に対して▲3七玉とされると王手が続かない。
▲5八金打 △4四桂 ▲5二銀成 △8二玉 ▲3一龍 △3六桂
▲3七玉 △2五銀 ▲6二成銀 △5七龍
*感想戦や控え室の検討で後の羽生-広瀬戦と同様の寄せが発見されていたという。
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*横歩取りはアマチュアが指した手が新手にもなりうる。
まで124手で後手の勝ち
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