小池重明の実力はどうだろうか

現在ではトップアマがプロに勝つことはそれほど珍しくない。
これは20年くらい前からそうである。
トップアマがトッププロと対戦しても持ち時間が短ければ10回やって1回は勝てるのではないか。
瀬川氏が現在C2で頑張っている。プロとしては平均的な実力という感じだろうか。
しかし、何度も対戦してくればそのうち勝てなくなるのではないだろうか。
トップアマが安定的に勝つのは難しい。
レベルが上がると序盤の重要性が増す。
力将棋といえる棋風でもやはり毎日の研究が大切である。
定跡外しということであっても普段から最新定跡を分かっていてやるのとではまた違うものである。
真剣師ということでいえば花村元司という人がいた。
このサイトでも昔の対局などを取り上げたことがある。
この人は唯一、奨励会を経験していないプロ棋士だった。
実力もトッププロといえる。A級で活躍していた棋士だった。
本題の小池重明の実力はどうだろうか。
当時、トッププロの森けいじに勝ったが、それは瀬川氏が久保九段に勝ったのと同様でマグレだとも言える。
現在のアマとプロが対戦する棋戦でいろいろ見てみると、アマで善戦している人はけっこういる。
三段リーグを年齢制限で退会した人も多い。
仮にプロに入ったとしても、対戦を重ねて生き研究されればそのうち勝てなくなるのではないだろうか。
時代が違うが、現在の情報化された将棋界にはとても太刀打ちできるとは思えない。
高橋道雄、南や島などが若手として入ってくる時代を小池重明が迎えることになったとき、おそらく歯が立たないと思われる。
中村修に一度は勝ったが対戦を続けるとおそらく勝てなくなるのではないだろうか。
この当時は谷川名人誕生の時代だが、谷川の将棋はやはり次元が違いすぎる。
そして晩年は櫛田陽一に負け越している。
現在と比較するともうまったく歯が立たない。
現在の奨励会の厳しいさを考えると、とても勝てるとは思えない。
今日の厳しい三段リーグで勝ち越すのは無理だと思われる。
現在の若手、豊島、永瀬、阿部光瑠などコンピュータを相手にしてきた世代と対戦したら、おそらく通用しない。
羽生や森内、渡辺などは次元が違いすぎるだろう。
当然だが、現在のプロ棋士はとてつもない努力家である。
才能だけで一瞬だけ良くても継続できなければあまり意味が無いことである。
結局どれだけ才能があっても努力を継続しなくては駄目になってしまう。
逆に才能がなくともひたすら努力を積み重ねていけば何とかなるものではないだろうか。

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