この対局内容は気になっていた。
相掛かりで一直線になった変化。
今ではもっとも基本的な定跡になっているがそれを覆す結果となった対局。
開始日時:1933/12/17
棋戦:棋戦詳細:(東朝)高段棋戦
戦型:相掛かり
持ち時間:11時間
消費時間:▲397△456
先手:花田長太郎
後手:木村義雄
*放映日:1933/12/17-28
*棋戦詳細:(東朝)高段棋戦
*「花田長太郎八段」vs「木村義雄八段」
▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △8七歩 ▲2三歩
*現在では初心者向けに解説されている手順。
△8八歩成 ▲同 銀 △3五角 ▲2八飛 △5七角成 ▲2二歩成
△同 銀 ▲4五角
*切り返し。これで先手有利。
△3二金 ▲6三角成 △5二金 ▲9六馬 △6七馬 ▲7八金
△4五馬 ▲7六歩 △6二銀 ▲7七銀 △6三銀 ▲6九玉
△4二玉 ▲5八金 △2七歩 ▲4八飛 △3四歩 ▲5七金
△5四歩 ▲6八飛 △6四歩 ▲6六銀 △3一玉 ▲7七桂
△4二金左 ▲7五歩 △3二玉 ▲8七馬 △7四歩 ▲4六歩
△4四馬 ▲7九玉 △7三桂 ▲2四歩 △5三金直 ▲9六歩
△7五歩 ▲同 銀 △7四歩 ▲6六銀 △3三銀 ▲5六金
△3五馬 ▲6五歩 △2四馬 ▲7五歩 △6五歩 ▲同 銀
△同 桂 ▲同 桂 △6四銀 ▲5三桂成 △同 金 ▲4五桂
*2度も桂馬のフンドシを食らうようでは、かなりきつい。
△6三金 ▲2五歩 △同 馬 ▲7七馬 △4四銀 ▲3六金
△2四馬 ▲6四飛 △同 金 ▲7三銀 △8三飛 ▲6四銀成
△5五歩 ▲6五金 △4九飛 ▲6九歩 △3九飛成 ▲5四金
△7五歩 ▲5三桂成 △5一桂 ▲4四金 △同 歩 ▲5五馬
△7六銀 ▲5四馬 △4三銀 ▲同成桂 △同 桂 ▲5二銀
△4二金 ▲4一銀打 △2三玉 ▲4四馬 △3三桂 ▲2五歩
△1四馬 ▲7七歩 △5五桂 ▲7六歩 △6六桂 ▲3二銀打
まで115手で先手の勝ち
現在では正確に受ける手順が解説されて後手が有利となることになっている。
だが、この対局では先手が勝った。
厳密には少し無理な手だが、最善手を尽くす事はアマ高段でも実は難しいのではないだろうか。
こういう手順も実戦で試してみると面白い。
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