第33期竜王戦決勝トーナメント。藤井聡太vs丸山忠久

開始日時:2020/07/24 16:13
終了日時:2020/07/24 23:31
表題:第33期竜王戦決勝トーナメント
棋戦:竜王戦
戦型:一手損角換わり
持ち時間:各5時間
消費時間:116▲299△289
場所:東京・将棋会館
備考:千日手指し直し局\n前局消費時間\n藤井聡太棋聖:206分→206分\n丸山忠久九段:61分→61分\n夕休前32手目5分\n
先手:藤井聡太棋聖
後手:丸山忠久九段

*10時から行われた第33期竜王戦(主催:読売新聞社)決勝トーナメント、丸山忠久九段(2組2位)-藤井聡太棋聖(3組優勝)戦は千日手になった。
*本局は千日手指し直し局。対局は7月24日(金)東京・将棋会館「特別対局室」で16時13分に開始。
*指し直し局の先手は藤井で、持ち時間は千日手局を引き継ぎ、▲藤井1時間34分、△丸山3時間59分。
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩
*本局は朝から、囲碁将棋チャンネルで観戦。
*
*第一部は解説が佐々木大地五段、聞き手は飯野愛女流初段。
*第二部は解説が近藤誠也七段、聞き手は貞升南女流初段。
△8八角成
*両者の対戦はこれまでなく、10時からの千日手局が初顔合わせだった。
*千日手局は角換わり。指し直し局は一手損角換わりになった。近藤誠七段は「丸山先生が後手なので、95%、一手損角換わりだと思います」と話していた。
▲同 銀 △2二銀 ▲4八銀
*藤井の竜王戦の通算成績は24勝3敗(0.889)。第30期から出場して、ランキング戦は負けなしで、4期連続優勝。
*敗れた3敗は、すべて決勝トーナメント。第30期は佐々木勇気五段(現七段)に、デビューから続いていた、公式戦最多連勝記録(29連勝)を止められた。
△6二銀 ▲3六歩 △6四歩 ▲2五歩 △3三銀 ▲3七銀
△6三銀
*丸山は指し直し局は後手番になったが、千日手局で差をつけた、2時間以上ある、持ち時間がアドバンテージ。
▲6八玉 △5四銀 ▲7八玉 △4四歩 ▲5八金右 △8四歩
▲7七銀 △9四歩 ▲9六歩 △3二金 ▲2六銀
*千日手局は先手の丸山が棒銀を採用。本局は藤井が▲2六銀と繰り出した。
△4五銀
*
▲3五歩 △8五歩
*△8五歩までの消費時間は、▲藤井3時間44分、△丸山1時間22分。
▲6八金上 △4二玉
*3筋で歩がぶつかった状態で、互いに自陣の整備を進める。△4二玉に藤井が時間を使い、残り1時間を切っている。対する丸山は3時間31分、残している。
▲4六歩 △同 銀
*対局再開。夕食休憩後の指し手。
▲3四歩 △同 銀 ▲5六歩 △3三歩 ▲4八飛 △4五歩
▲3八飛 △7四角 ▲2八飛 △5六角
*△5六角まで、残り時間は、▲藤井13分、△丸山2時間31分。残り時間の差は2時間以上ある。
▲2四歩 △同 歩 ▲3七銀 △5五銀 ▲3六銀 △7四角
▲2四飛 △2三歩 ▲2六飛 △4六歩 ▲8八玉 △9五歩
▲同 歩 △9七歩 ▲3五歩 △4三銀 ▲7五歩 △6五角
▲9七香 △9八歩 ▲7八金 △9九歩成 ▲同 玉 △8六歩
▲同 歩 △7四歩 ▲6六歩 △5四角 ▲6七角
*▲6七角に1分使って、藤井は一分将棋になった。丸山の残りは1時間17分。
△4七歩成 ▲同 銀 △7五歩 ▲8八玉 △6五歩 ▲同 歩
△7三桂 ▲5六銀 △同 銀 ▲同 角
*角で応じた。▲同飛も有力だった。
△5五銀
*敵の打ちたいところに打つ。
*貞升南の言う先着一名様の手。
▲2三角成 △2五歩
*好手。決め手か。
▲同 飛 △3六角 ▲2八飛 △2三金 ▲同飛成 △5八角成
▲2一龍 △6九角
*勝ちに行った手。
▲7九金打 △6五桂 ▲6九金 △同 馬 ▲3一銀
*勝負手。
△5一玉 ▲7三角 △6二金 ▲5五角成
*7七に馬を利かせて粘る。
△7七桂成 ▲同 馬 △6六金
*好手。
▲8七馬 △7六銀 ▲4二銀成 △同 玉 ▲5一銀 △5二玉
*静かな駒音で△5二玉。
▲9六馬 △8五銀打 ▲5五桂 △7八馬 ▲同 馬 △8七金
▲投了
*丸山忠久は次回、1組2位の佐藤和俊七段と対戦。
まで116手で後手の勝ち

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