第25期十段戦七番勝負第2局。福崎文吾vs米長邦雄

開始日時:1986/11/04
棋戦:十段戦
戦型:三間飛車
持ち時間:9時間
場所:岐阜県「長良川ホテル」
備考:相穴熊▲振穴△居飛穴
先手:福崎文吾
後手:米長邦雄
*棋戦詳細:第25期十段戦七番勝負第2局
*「福崎文吾七段」vs「米長邦雄十段」
*
*弱いものが強いものに勝つ方法。
*穴熊は囲ってしまえば攻めるだけだから楽だという。
*現代では羽生世代が体系的にしていき穴熊も評価されているという。
*穴熊は独特の感性がひつようである。
*昔は腕力で勝てたが今は誰でも研究していないと勝てない時代になったという。
*
*この当時の福崎の活躍は新時代の到来だった。
*谷川、高橋道雄、中村修など。
▲7六歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩 ▲7七角 △3四歩
▲6六歩 △6二銀 ▲6八銀 △4二玉 ▲4八玉 △3二玉
▲3八玉 △5二金右 ▲2八玉 △5四歩 ▲1八香 △3三角
▲5六歩 △2二玉 ▲5七銀 △5三銀 ▲3六歩
*穴熊を断念させて美濃囲いにしてもらおうとしたが逆効果だったらしい。
*△4四歩としてもらって▲6五歩▲6六銀型にしたかったという。
△1二香 ▲4六銀
*形を決めてもらいたかったとという手。
△4四銀 ▲7五歩
*これで有利というわけではないが理想形に組みやすい。
△1一玉 ▲1九玉 △2二銀 ▲2八銀 △3一金 ▲3九金
△9四歩 ▲5八金 △4二金寄 ▲4八金寄 △3二金寄 ▲3八金寄
△8四飛
*現在でも難解な形勢と言える。
▲9六歩 △5三銀 ▲3五歩 △同 歩 ▲同 銀 △4四銀
▲4六銀 △7四歩
*先手からすると嫌な手。
▲5九角 △4二角 ▲5五歩 △8六歩 ▲同 歩 △7五歩
▲5八飛
*5筋から動く。
△5五歩 ▲同 銀 △2四角 ▲3三歩 △同銀引 ▲4六銀
△5四歩 ▲5三歩 △4一金 ▲6五歩
*好手。
*次の▲6四歩が狙い。
△4四歩 ▲3六歩 △4二銀 ▲3五銀 △3三角 ▲6四歩
△同 歩 ▲5四飛 △4三銀 ▲5五飛 △3七歩
*手筋だか先手にとってはありがたい手。
*強い人ほど曲線的に考えて穴熊の直線的な感覚は分からないらしい。
▲同 角 △8六飛 ▲9七桂 △3四歩
*敗着。
*△4五歩なら難解だった。
▲5二歩成
*後手はこれを見落としたらしい。
△5四歩 ▲4一と △5五歩 ▲5四歩 △9三飛
*悪手連発。△8三とか△7三ならだいぶマシ。
▲4八角 △8九飛成 ▲7五角 △6三飛 ▲5三金 △8三飛
▲8四歩 △9三飛 ▲6四角 △8四龍 ▲7四歩 △同 龍
▲4三金 △同 飛 ▲3四銀 △6四龍 ▲4三銀成 △同 金
▲3二銀
*筋に入る。
*先手必勝。
△5二銀 ▲8二飛 △6三角 ▲4三銀成 △同 銀 ▲5三金
△7三龍 ▲2二飛成 △同 角 ▲4三金 △5四角 ▲4二金
△3三銀 ▲3二銀 △4二銀 ▲同 と △3三金 ▲4一銀打
△3四飛 ▲2一銀成 △同 角 ▲4六桂
*絶好手。
△1四飛 ▲3二銀打 △3一歩 ▲2一銀成 △同 玉 ▲3五歩
△5三銀 ▲6五角 △5四銀打 ▲3四歩
まで137手で先手の勝ち

コメント