開始日時:2013/11/21 09:00
表題:竜王戦
棋戦:第26期竜王戦七番勝負 第4局
戦型:矢倉
持ち時間:各8時間
消費時間:144▲471△474
場所:香川県綾歌郡「サン・アンジェリーナ」
先手:渡辺明
後手:森内俊之
*第1.2.3局ともすべて急戦矢倉であった。
*森内名人自身が解説。
▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金
▲7八金 △4一玉 ▲6九玉 △5二金
*本局は急戦矢倉ではなくなる。
▲7七銀 △3三銀 ▲7九角 △3一角 ▲3六歩 △4四歩
▲6七金右 △4三金右 ▲3七銀 △6四角 ▲6八角 △3一玉
▲7九玉 △7四歩 ▲8八玉 △9四歩 ▲4六銀 △9五歩
▲3七桂 △7三角 ▲1六歩 △1四歩 ▲2六歩 △5三銀
▲3八飛 △2四銀 ▲1八香 △2二玉
*ここまでハイペース。前例の多い形。
▲2五桂
*10年以上前に流行した。先手不満の変化が多かったが研究済みらしい。
△4五歩
*突く一手。定跡。
▲同 銀 △1九角成 ▲4六角 △同 馬 ▲同 歩 △5九角
▲3七角 △同角成 ▲同 飛 △1九角 ▲3八飛
*香車の位置によって飛車の逃げ場所も違う。
*定跡手順だがマスターするべき。
△4六角成 ▲4四歩 △4五馬 ▲4三歩成 △同 金
*大抵の矢倉の本には出ている形。
▲1九角 △6四歩 ▲4八飛 △4六歩 ▲同 角 △4四馬
*昼食休憩明け。今までの定跡は△4四歩。従来の手順に自信がないし渡辺が何か研究手があると見てこの手を指す。
▲3七角
*70分考えて指した手。
△4五歩 ▲6五歩 △7五歩
*90分考えて指す。手が広いところ。
▲同 歩 △3五歩
*角をどかして△2六馬の筋も狙う。
▲6四歩
*3分で指した決断。決戦を挑みに来た手。▲3五同歩もあった。森内名人はこの▲3五同歩の方が嫌だったらしい。
△3六歩
*封じ手。この一手。
▲1九角 △6二飛
*これが利いたのが大きい。▲6三歩成から▲9一角成は無理っぽい。
*渡辺本人も▲6三歩成と出来ないのが痛かったと述べている。
▲3二歩
*形勢悪いと見て勝負手。
△6六歩
*39分考えて指す。1日目に時間を使いすぎたのである程度考えて決断したがあまり良くなかった。△3七銀がよかったらしい。
▲同 銀 △6五銀 ▲5五銀
*本局のハイライトというべきか。銀損しても角を活用する。
△同 歩 ▲同 角 △3二玉 ▲6三金 △4二飛 ▲5三金
△同 馬 ▲3三歩
*▲1一角成と香車をとるのは△2二銀で続かなくなる。銀損なので攻め続けるしかない。
△同 桂 ▲6三歩成 △同 馬 ▲3四歩 △同 金 ▲3五歩
△4四金 ▲同 角 △同 飛 ▲3四金
*自然な手だが敗着になった。▲5五銀なら難解な形勢。
△5三金
*辛いように見えても手厚い手だった。
*控え室では△5三馬という手が検討されていたらしいがそれは▲7七桂で難解。
▲4四金 △同 金 ▲6一飛 △5二角
*銀ではなく角を打たないと寄せられてしまう。
▲1一飛成 △6六歩
*ここに先着して歩が打てたのが大きい。ここが急所。先手から打たれると後手も困る。
▲1二龍
*仕方がない。
*ここで▲5五銀とすると△2五桂が詰めろ逃れの詰めろとなる。
△4三玉 ▲6四歩 △同 馬 ▲3四銀 △5三玉 ▲3三銀不成
△同 銀 ▲同桂成 △6七歩成 ▲4二龍 △6二玉 ▲7一銀
△6三玉 ▲4四龍 △5四金
*手厚い手。△7八と、と焦ると▲同飛で▲7五の歩に紐がついて難解な形勢になる。
▲6二金 △7三玉 ▲5二金 △7八と ▲同 飛 △6七金
*銀を二枚残したほうが詰ましやすい。
▲4三龍 △5三歩 ▲7四香 △8三玉 ▲6一角 △9三玉
*危ない形だが先手は桂馬と歩とかないので勝ちを確信する。
▲6八歩 △7八金 ▲同 玉 △7七歩 ▲同 桂 △6七銀
▲同 歩 △3八飛 ▲投了
*古い定跡を出してきて対処するのに大変だったと森内名人。
まで144手で後手の勝ち
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