2006年9月17日。広瀬章人vs谷川浩司

このとき解説は森内名人だった。
広瀬は新人であり森内名人の弟弟子なので随分厳しい態度だった。
広瀬は勝率が高かったので出場できたが、
「若いころは勝って当たり前」
と森内名人。
中倉広美が聞き手だったが「いやあ、厳しい」と言っていた。

相手は一流棋士の谷川九段。
折角のチャンスですからね。と言いながら。
不甲斐ない弟子に対して森内名人の厳しいコメントが目立った。

開始日時:2006/09/04
棋戦:NHK杯
戦型:中飛車
持ち時間:15分+30秒+10回
場所:NHK放送センター
先手:広瀬章人
後手:谷川浩司

*放映日:2006/09/17
*棋戦詳細:第56回NHK杯戦2回戦第07局
*「広瀬章人四段」vs「谷川浩司九段」
▲7六歩    △3四歩    ▲6六歩    △5四歩    ▲2六歩    △4二銀
▲4八銀    △5二飛    ▲2五歩    △3三角    ▲5六歩    △6二玉
▲6八玉    △7二玉    ▲5八金右  △5五歩    ▲同 歩    △同 飛
▲7八玉    △5一飛    ▲5七銀    △5三銀    ▲6七金    △5四銀
▲7七角    △8二玉    ▲8八玉    △6四歩    ▲9八香    △6五歩
▲7八銀
*穴熊に出来ない。断念。▲9八香が中途半端。

△7二金
*美濃囲いは堅くないという感覚の手。

▲7五歩    △6六歩    ▲同 銀    △6五歩
▲5七銀    △5五銀
*なかなか気持ちのいい手なんですけどね。後手快調ですね。と森内名人がコメント

▲5六歩    △6六歩    ▲5五歩    △6七歩成
▲同 銀    △5五角    ▲6六銀右  △3三角    ▲5五歩    △6五歩
▲同 銀    △5五飛    ▲同 角    △同 角    ▲6六歩    △3九角
▲2六飛    △4四角    ▲3六飛    △5七角成
▲5八金
*もともと形勢苦しいですからね。これで辛抱。銀を使ってしまうと悲しすぎる。戦力がなくなってしまう。

△同 馬
▲同 銀    △6八金    ▲9六歩    △7八金打  ▲9七玉    △5八金
▲8五角    △3五角    ▲同 飛    △同 歩
▲4一角成
*逆転か?と思わせる局面。

△5七飛
▲4五角    △8九金    ▲6七金    △5五飛成  ▲1八角    △6三歩
▲7六金    △5七龍    ▲9五歩    △8四桂    ▲8五銀    △7六桂
▲同銀右    △7七龍
まで86手で後手の勝ち

僕も16歳の時に初めて谷川九段と対局したのですよ。
存在感が凄くて。と、谷川九段にはとても高い評価をしながら広瀬章人棋士には随分と厳しい。
温かく見守る。と言っていた。森内名人。

今は穴熊王子でタイトルも獲得して強くなってきた広瀬が自身の過去を語っていた。
修行時代ははやりいろいろと大変だったらしい。
森内名人の気持ちが分かる気がした。

谷川九段はNHKではあまり勝っていない。
もともと強いから、少し勝てないだけで活躍していないと目立ってしまう。

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