実は2003年で中井広恵はベスト16まで勝ちあがっている。
それは後日掲載します。
今回は次の年の対局。
この対局で大逆転をする。
相手は佐藤秀司であるがNHKの予選を勝ち抜くのだからそんなに弱い相手ではない。
序盤は予想通り佐藤秀司の圧勝かと思われた。
開始日時:2004/06/14
棋戦:NHK杯
戦型:四間飛車
持ち時間:15分+30秒+10回
場所:NHK放送センター
先手:中井広恵
後手:佐藤秀司
*放映日:2004/07/04
*棋戦詳細:第54回NHK杯戦1回戦第14局
*「中井広恵女流二冠」vs「佐藤秀司六段」
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4二飛 ▲4八銀 △6二玉
▲6八玉 △8八角成 ▲同 銀 △2二銀 ▲7八玉 △7二玉
▲7七銀 △8二玉 ▲5六歩 △3三銀 ▲5七銀 △9二香
▲5八金右 △9一玉 ▲8八玉 △8二銀 ▲7八金 △7一金
▲6六歩 △2二飛 ▲9六歩 △2四歩 ▲9五歩 △4四銀
▲8六歩 △5二金 ▲6八金右 △6二金寄 ▲8五歩 △7二金寄
▲3六歩
*序盤早々作戦負けパターン。
△3五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲3八飛 △3六歩
▲3四角 △2五歩 ▲同 歩 △4九角 ▲2八飛 △3七歩成
▲同 桂 △3六銀 ▲4五桂 △4七銀成 ▲4三角成 △2七歩
▲1八飛 △3七成銀 ▲5八飛 △同角成 ▲同 金
△4九飛
*穴熊なのでこれで圧勝か?
▲4八歩 △2八歩成 ▲5五角 △2三飛 ▲3四馬 △3八と
▲2三馬 △4八と ▲6八金右 △4七成銀 ▲4八銀 △同飛成
▲2四馬 △4六歩
▲8四歩
*粘ってから反撃。
△同 歩 ▲3一飛 △5七銀
▲6七金直 △5八銀成 ▲4九歩 △同 龍 ▲8三歩 △同 銀
▲2一飛成 △5七成銀寄▲同 金 △同成銀 ▲4六馬 △6七金
▲5七馬
*これで形勢逆転。次の7五桂が痛い。
△同 金 ▲7五桂 △8二金上 ▲7一銀 △6九角
▲8二銀成 △同 金 ▲7九金打 △6七銀 ▲8三桂不成△同 金
▲8七銀
*粘りまくり。
△7八角成 ▲同 金 △同銀不成 ▲同 銀 △7九金
▲6九銀打 △7八金 ▲同 銀 △7九金 ▲6九銀打 △7八金
▲同 銀 △8五桂 ▲8六銀 △7二銀 ▲7一金 △6八金
▲6九金 △同 龍 ▲同 銀 △7九銀 ▲8七玉 △8八金
▲9六玉
*誤算か読み違いかと思われる。これで先手の勝ちは明確。
△6九金 ▲8五銀 △8七銀 ▲8六玉 △8五歩
▲7七玉 △7八銀不成▲6五歩 △6八金
▲8一金
*以下は詰み。
△同 銀▲同 龍 △同 玉 ▲5一飛 △7一銀 ▲7二銀 △同 玉
▲8四桂 △同 金 ▲7三角成 △同 玉 ▲7一飛成
まで149手で先手の勝ち
この対局に勝った意義は大きい。次の対局で佐藤康光と対戦することになるからだ。
羽生や森内などと並ぶ最強棋士、佐藤康光との対決が非常に楽しみになった。
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