第70回NHK杯テレビ将棋トーナメント 出場女流棋士決定戦。西山朋佳vs里見香奈

開始日時:2020/03/29 10:30:00
表題:第70回NHK杯テレビ将棋トーナメント 出場女流棋士決定戦
棋戦:NHK杯
戦型:相振飛車
持ち時間:各10分+30秒+考慮時間10回
場所:東京・NHK放送センター
先手:西山朋佳 女流三冠
後手:里見香奈 女流四冠

▲7八飛 △5四歩 ▲7六歩 △4二銀 ▲6八銀 △5三銀
▲4八玉 △3四歩 ▲3八玉 △1四歩 ▲1六歩 △2四歩
▲2八銀 △2五歩 ▲9六歩 △9四歩 ▲4八金 △4四角
▲6六歩 △2二飛 ▲6七銀 △6二玉 ▲7五歩 △7二銀
▲5八金上 △5二金左 ▲7四歩 △同 歩 ▲同 飛 △6四歩
▲7六飛 △6三銀 ▲7七角 △7二金 ▲8六歩 △3三桂
▲8五歩 △2六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2七歩 △2五飛
▲8六飛 △7四銀 ▲7六銀 △7五歩 ▲6七銀 △7三桂
▲6五歩 △7七角成 ▲同 桂 △4四角 ▲6八金 △6五桂
▲同 桂 △同 歩 ▲4六角 △7三金 ▲7七歩 △6六歩
▲5六銀 △6四桂 ▲1七桂 △2二飛 ▲6五桂 △6三金上
▲7三桂成 △同 金 ▲2四金 △5六桂 ▲同 歩 △4五銀
▲3六桂 △4六銀 ▲同 歩 △1五歩 ▲3四金 △1六歩
▲4四桂 △同 銀 ▲8四歩 △1七歩成 ▲同 香 △同香成
▲同 銀 △3五桂 ▲同 金 △同 銀 ▲8三歩成 △同 金
▲6五香 △6三桂 ▲6四歩 △8五歩 ▲6六飛 △4七香
▲6三歩成 △7一玉 ▲7二銀 △8二玉 ▲7一角 △9二玉
▲8三銀成 △同 玉 ▲7三金 △8四玉 ▲7四金 △同 玉
▲6四と △8四玉 ▲7三銀 △8三玉 ▲8四歩 △9二玉
▲8二銀成 △同 飛 ▲同角成 △同 玉 ▲7四桂
まで119手で先手の勝ち

第9期リコー杯女流王座戦二次予選。山田久美vs加藤結李愛

開始日時:2019/06/03 10:00
終了日時:2019/06/03 16:31
表題:第9期リコー杯女流王座戦二次予選
棋戦:女流王座戦
戦型:雁木
持ち時間:各3時間
消費時間:131▲152△180
場所:東京・将棋会館
備考:昼休前32手目▲41分△78分\n
先手:山田久美女流四段
後手:加藤結李愛女流2級

*第9期リコー杯女流王座戦の二次予選。
*山田久美女流四段-加藤結李愛女流2級。
*対局は東京・将棋会館「雲鶴」で行われ、6月3日(月)10時開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。切れたら1手60秒未満の着手となる。
*
*本局の勝者は本戦入りとなる。また、加藤は勝つと女流1級への昇級も決まる。山田の振り歩先で行われた振り駒の結果は歩が4枚。山田の先手番に決まった。
▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八銀
*山田は本局が今年度初対局。昨年度成績は7勝12敗(0.368)。通算成績は372勝357敗(0.510)。
△6二銀
*加藤の今年度成績は4勝0敗(1.000)。昨年度成績は5勝8敗(0.385)。通算成績は9勝8敗(0.529)。
▲6七銀
*角道を止めて▲6七銀と上がる。山田は力戦派の居飛車党。
△5二金右
*加藤は現役女流棋士では最年少。居飛車党で、角換わりや矢倉も用いる。これまでの17戦を見る限りはねじり合いに強く、終盤で競り勝つ将棋が多い。
▲7八金 △8五歩 ▲7七角 △4二玉 ▲2六歩 △7四歩
*両者は本局が初手合い。
▲2五歩 △3三角 ▲4八銀 △7三銀
*玉の囲いをそこそこに、右銀を繰り出す。
▲5八金 △2二銀
*△2二銀と上がって2筋からの攻めに備えておく。
▲3六歩
*3筋を突いて攻め味を見せる。
△7五歩
*25分考えて△7五歩、勢いよく仕掛けていった。
▲5六歩 △6四銀
*11時4分の着手。△6四銀までの消費時間は、▲山田14分、△加藤49分。
▲6五歩 △同 銀 ▲7五歩 △5四銀 ▲6九玉 △3二玉
▲5七銀
*12時、この局面で加藤が8分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲山田41分、△加藤1時間18分。昼食の注文は両者ともなかった。対局は12時40分に再開。
△8四飛
*対局再開。昼食休憩後の指し手。
*じっと飛車を浮く。
▲4六歩 △1四歩 ▲3五歩 △同 歩 ▲6六銀右 △6四歩
▲3四歩 △5一角
*角を引いて辛抱する。
▲3八飛 △8六歩
*14時ちょうどの着手。△8六歩までの消費時間は、▲山田1時間7分、△加藤2時間12分。
▲同 歩 △4四歩 ▲3五飛 △4三金 ▲7六銀 △3三歩
▲同歩成 △同 銀
*△3三同銀と取り、上部はかなり厚くなった。
▲8五歩
*8筋の突き捨てを逆用。
△3四歩 ▲3七飛 △8二飛 ▲7四歩 △7三歩
*歩を合わせて押さえ込みの網を破りにかかる。
▲7五銀右 △7四歩
*この△7四歩の取り込みは大きい。△7三桂の活用が可能になった。
▲6四銀 △6三歩 ▲5五銀 △7五歩 ▲8七銀
*引き下がって辛抱。
*しかし54手目の局面と比較すると、後手の息苦しさが解消された感じ。
△5五銀 ▲同 角 △6四銀 ▲8八角 △8五飛 ▲6二歩
△同 角 ▲7四銀 △8四飛 ▲6三銀成 △7三角 ▲8五歩
△同 飛 ▲7三成銀
*▲8五歩を利かしてから角を入手。
△同 桂 ▲6三角
*入手した角を打ち、飛車をいじめていく。
△8四飛 ▲2四歩
*▲8五歩とはせず、ここで後手玉を直接攻めていく。
*
△同 歩 ▲2二歩
*歩の手筋を駆使して揺さぶる。
△8六歩
*▲2二歩は手抜きで、△8六歩を利かす。
▲9八銀 △6二歩
*細かい利かし。
▲9六角成 △8五銀
*この手で持ち時間を使いきった。
▲9五馬
*馬取りをかわしつつ、逆に飛車取り。
△8一飛 ▲2一歩成 △9四歩 ▲6七飛
*ここで飛車を回る。
△9五歩
*黙って馬を取る。
▲6四飛
*銀を取りつつ、次の▲6二飛成を狙う。
△5二金 ▲4五歩
*今度は4筋から。8八角と連動しており、これも厳しい。
△6三歩 ▲6八飛 △7六銀
*この手で100手に達した。△7六銀までの消費時間は、▲山田1時間58分、△加藤3時間0分。
▲4四歩 △同 銀 ▲3六桂 △3五角
*攻防の角で応戦。
▲4四桂 △同 金 ▲3三歩
*先手の厳しい攻めが続く。
△4二玉 ▲4三歩 △同金引 ▲3二歩成 △同 玉
*△5一玉は▲7二銀と挟撃されていけない。
▲2二角成 △4二玉 ▲7二銀
*挟撃の態勢を作る。
△8四飛
*形勢は後手が苦しいが、まだ寄り筋に入ったわけではない。
▲6一銀成
*5一の退路を封鎖。
△3三金
*△3三金と寄って4三に逃げ道を作る。粘り強く指して決め手を与えない。
▲4五歩 △6五桂 ▲同 飛
*読み切り勝ちか。
△同 銀 ▲5五桂 △3九飛 ▲5九金
*
△5一金 ▲3三馬
*以下詰み。
△同 玉 ▲2二銀 △3二玉 ▲4三金
*この局面で加藤が投了した。以下(1)△2三玉には▲3三金△1二玉▲1一とまで、(2)△4一玉には▲3一とまで、いずれも後手玉は詰み。終局時刻は16時31分。消費時間は、▲山田2時間32分、△加藤3時間0分。
*勝った山田は本戦入りを決めた。
*
*※局後の感想※
*本局の感想戦は行われなかった。インタビューでは山田は「(81手目)▲2二歩がおかしかったと思います。代えて▲8五歩と突くのでしたね」と話した。
*それなら先手が手厚かったようだ。終盤は加藤の粘りから際どい戦いになったが、121手目からの寄せで振りきった。
まで131手で先手の勝ち

第9期リコー杯女流王座戦一次予選。本田小百合vs矢内理絵子

開始日時:2019/05/11 13:00
終了日時:2019/05/11 14:58
表題:第9期リコー杯女流王座戦一次予選
棋戦:女流王将戦
戦型:矢倉
持ち時間:各40分
消費時間:107▲40△40
場所:東京・AP西新宿
先手:本田小百合女流三段
後手:矢内理絵子女流五段

*里見香奈女流王座への挑戦を目指す第9期リコー杯女流王座戦(主催:株式会社リコー、特別協力:日本経済新聞社)の一次予選は、5月11日に新宿区「AP西新宿」で一斉に行われる。本局は5ブロック1回戦の矢内理絵子女流五段-本田小百合女流三段戦で、13時開始予定。
*持ち時間は各40分(チェスクロック方式)。
*使いきると1手60秒未満での着手になる。勝者は予選決勝で長沢千和子女流四段-脇田菜々子女流1級戦の勝者と対戦する。
*振り駒はと金が5枚で本田の先手となった。
▲2六歩
*リコー杯女流王座戦は株式会社リコーが主催し、日本経済新聞社が特別協力する棋戦。
*棋界初のエントリー制。アマチュアも東西で予選が行われること、将棋界では初めて出場選手に海外枠が設けられていることが特徴。
△3四歩
*◆矢内 理絵子(やうち りえこ)女流五段◆
*1980年1月10日生まれ、埼玉県行田市出身。(故)関根茂九段門下。1993年、女流2級。2014年、女流五段。女流棋士番号は16。
*タイトル戦登場は18回。獲得は女王2期、女流名人3期、女流王位1期の計6期。棋戦優勝は2回。
▲2五歩
*◆本田 小百合(ほんだ さゆり)女流三段◆
*1978年10月3日生まれ、茨城県水戸市出身。(故)佐瀬勇次名誉九段門下。1992年、女流2級。2012年、女流三段。女流棋士番号は14。
*タイトル戦登場は1回。
△3三角
*矢内の本年度成績は0勝1敗(0.000)
*通算成績は370勝243敗(0.604)
▲7六歩
*本田の本年度成績は0勝1敗(0.000)
*昨年度の成績は9勝10敗(0.474)
*通算成績は286勝263敗(0.521)
△4四歩 ▲4八銀
*矢内は2016年12月から19年3月末まで休場していた。藤井聡太七段が2016年12月24日にデビュー戦を指す直前から休場していたことになる。
*矢内は本年度から対局に復帰。女流王座戦では第4期以来の出場だ。
△3二金
*過去の対戦成績は矢内18勝、本田7勝。
*女流王座戦では第2期二次予選で対戦。その対局を制した本田は本戦も勝ち進んで挑戦者になった。
*【第2期二次予選矢内理絵子女流四段-本田小百合女流二段戦】
▲5八金右 △5二金
*休場前の矢内は振り飛車を多用していたが、本局は相居飛車戦を目指している。デビュー当初は居飛車党で、一時期しゃがみ矢倉をよく指していた。
▲4六歩 △6二銀 ▲4七銀 △5四歩 ▲5六銀
*本田は腰掛け銀で攻勢を狙う。
*左美濃から急戦にするつもり。
△4三金右 ▲6八玉 △5三銀 ▲7八銀
*△4二銀上から△4一玉~△3一玉とすれば、手順の組み合わせは違えど、よくある将棋。
△4一玉 ▲7九玉
*先手はこれで囲い完了。コンパクトで堅い。これが美濃囲いの長所。後手は囲い完成にまだ手がかかる。
△7四歩 ▲4八飛
*攻め駒を4筋に向ける右四間飛車。
△7二飛
*袖飛車が矢内の構想。
▲6六角 △4二銀上 ▲3六歩
*13時20分。消費時間はともに10分。ここで矢内が時間を使っている。
△7五歩 ▲同 角 △4五歩 ▲6六角 △4六歩 ▲3七桂
△3一玉 ▲1六歩
*渋い。△1五角の筋を消した。
*豊川孝弘七段なら「渋谷の将棋指し」というだろうか。
*しかし当日の対局場は普段の渋谷区「将棋会館」ではなく、新宿区の「AP西新宿」。
△6四銀 ▲3三角成 △同 桂 ▲6六歩
*△5五歩を避けた。ただ、後手の△6四銀が生きた意味がある。
△7六飛 ▲3五歩
*桂頭は後手陣の急所。ただ、3七桂の弱点でもあるので読みを入れた手だ。
*矢内の考慮中に14時となった。
△2六角
*14時2分の着手。△2六角までの消費時間は、▲本田26分、△矢内35分。
▲3八飛
*▲3四歩と取り込む手も考えられた。
△3五角 ▲8二角
*▲9一角成から▲7七香や▲8一馬を見せて、後手の攻めを催促している。
△9二香
*小技。▲9一角成のあと、結局▲9二馬と香を取られてしまうが、9二のほうが悪形だとみている。
▲9一角成 △5五銀 ▲6七銀引 △7一飛 ▲8二馬 △5一飛
▲8八玉
*後手から有効な手が難しいと見ている。
△6四歩
*■ネット解説■
*井出隼平四段>▲5六歩には△4七歩成▲同金△4六銀のつもりですね。
▲8三馬 △6五歩 ▲同 馬 △7三桂 ▲7四馬
*▲9二馬は香を取れるが、馬が遊ぶ。
△5三飛 ▲3六歩 △2六角 ▲2四歩 △6五歩 ▲2三歩成
*▲2三歩成は大きい手。
△同 金 ▲2七歩 △6六歩 ▲7六銀 △4四角 ▲4五歩
△同 桂 ▲同 桂
*ついに本田が目に見えるポイントを挙げた。
△5一飛 ▲7七歩
*完封勝ち。
△7一飛 ▲5六歩 △8五桂
*銀を助けるために△6七歩成▲同銀引△6六銀では、6筋の拠点が消えるのはあまりにもつらい。暴れるしかないところだ。▲8五同馬なら△5六銀がある。
▲同 銀 △6七歩成
*銀が8五に出張にいってお留守な6七に攻めかかる。▲6七同銀なら陣形が乱れる。
▲同 銀
*後手は△7四飛が切り札。
△6六銀 ▲同 銀 △同 角 ▲1五桂
*待望の一手。この手で後手陣が揺らぐ。
△2四金 ▲6七金 △4七歩成 ▲6六金
*決めにいく。
△3八と ▲4四歩 △4八飛
*合駒請求。飛車の王手で駒を使ってくださいという意味だ。
▲7八銀
*左美濃再生。
△4四金 ▲6二角
*飛車金両取り。これは厳しい。
△7四飛 ▲4四角成 △7三飛 ▲6五桂 △8三飛
*この手で100手に達した。△8三飛までの消費時間は、▲本田40分、△矢内40分。
▲5三桂左成△同 飛 ▲2二金
*▲5三同桂成は△4四飛成、▲5三同馬は△4五飛成と抜かれてしまう。
△4一玉 ▲5三馬
*▲2一飛の詰めろ。▲2二金と打っておいたので、先手の攻めが厚い。
△4五飛成 ▲2一飛
*この局面で矢内が投了した。終局時刻は14時58分。消費時間は、▲本田40分、△矢内40分。以下は△3一桂▲同飛成△同銀▲同金△5一玉▲5二銀までの詰み。
*勝った本田は長沢千和子女流四段-脇田菜々子女流1級戦の勝者と対戦する。
まで107手で先手の勝ち