開始日時:2008/01/07
棋戦:NHK杯
戦型:中飛車
持ち時間:15分+30秒+10回
場所:NHK放送センター
先手:羽生善治
後手:長沼洋
*放映日:2008/02/03
*棋戦詳細:第57回NHK杯戦4回戦第1局
*「羽生善治王座・王将」vs「長沼 洋七段」
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*聞き手。中倉宏美。
*解説。阿部隆。
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*長沼は駒を取るのが好きという棋風である。
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲2二角成 △同 銀 ▲9六歩 △9四歩 ▲7八銀
*丸山ワクチン+佐藤新手。
*時代を感じさせる。
△6二玉 ▲4八銀 △7二玉 ▲4六歩 △3三銀 ▲6八玉
△8二玉 ▲7九玉 △7二銀 ▲4七銀
*超速3七銀などはまだない時代。
△2二飛 ▲8八玉 △4四銀 ▲5八金右 △3三桂 ▲6六歩
△2一飛 ▲7七銀 △4二金 ▲7八金 △8四歩
*仕掛ける前に固める。
▲7五歩
*△7四歩とされてしまうと堅くなってしまうので当然の手。
△8三銀 ▲7六銀 △7二金 ▲8六歩 △5五銀 ▲6七金右
△2五桂
*2筋の逆襲。
*▲8五歩△同歩▲同銀とされてしまうとこの手はできない。
*その前に仕掛ける。
▲6五歩 △4四銀 ▲6六角 △2四歩 ▲5六歩 △3五歩
▲7七桂 △3七桂成
*鋭い切り込み。
▲同 桂 △1四角 ▲3八銀 △3六歩 ▲4五桂 △3七歩成
▲同 銀 △4七角成 ▲4八銀 △4六馬 ▲2九飛 △4五馬
▲8五歩
*狙いの手。
*後手は桂馬を取り返して馬を作ったが形勢は難解。
△同 歩 ▲8四歩 △同 銀 ▲7四歩 △8三金 ▲7五桂
△7四金 ▲6三桂成
*先手優勢のはずだが。
△7五桂
*この手が意外としぶとい。
▲6四歩 △5五歩 ▲5七銀 △6二歩 ▲同成桂 △6四金
▲7五銀 △同 銀 ▲同 角 △同 金 ▲6六銀
*遊び銀がここまで活用される。
△7四金 ▲7五桂 △8四金 ▲8三歩 △9二玉 ▲7一銀
△9三銀 ▲9五歩 △同 歩 ▲9四歩 △同 銀 ▲8二歩成
△9三玉 ▲4九飛 △2七馬 ▲8一と △同 馬
*と金が消えたのは大きい。
*▲4九飛という手が得したように見えて後々隙となってくる。
▲7六桂 △7四金 ▲5五歩 △8六歩
*この手が入って難解な形勢。
▲8四歩 △5八角 ▲4八飛 △6九角成 ▲6八金引 △7一馬
*この手は大きい。
*銀を手持ちにしたので▲同成桂とはできない。△8七銀とされてしまう。
▲6九金 △6二馬 ▲8三角 △8四金 ▲9四角成 △同 金
▲8三銀 △8一飛
*攻防の手。
*形勢逆転か。
▲9四銀不成△同 玉 ▲8五金 △9三玉 ▲9五香 △8二玉
*これで捕まらない。
*先手陣はバラバラとなってしまった。
▲6四歩
*これでは先手辛い。
*後手大チャンス。
△9六銀
*大逆転。
*後手必勝。
▲6三歩成 △9七角 ▲8九玉 △8七歩成 ▲同 金 △同銀成
*羽生が負ける。
*
*この年のNHK杯では長沼は大活躍であった。
まで130手で後手の勝ち
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