開始日時:2006/11/14 09:00
棋戦:竜王戦
戦型:矢倉
持ち時間:8時間
消費時間:▲479△479
場所:長崎県西海市「大島アイランドホテル長崎」
先手:佐藤康光
後手:渡辺明
*棋戦詳細:第19期竜王戦七番勝負第3局
*「佐藤康光棋聖」vs「渡辺 明竜王」
*
*渡辺はここまで2連敗なのでかなりピンチであった。
▲7六歩 △8四歩
*相居飛車、振り飛車どれでもやってくださいという出だし。
▲6八銀 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲5六歩 △5四歩
▲4八銀 △4二銀 ▲5八金右 △3二金 ▲7八金 △4一玉
▲6九玉 △7四歩 ▲6七金右 △5二金
*この当時は急戦矢倉は発想はなかったという。
▲7七銀 △3三銀 ▲7九角 △3一角 ▲3六歩 △4四歩
▲6八角
*▲3七銀みたいにガツガツ攻めるのではなくバランスよく攻める。
△6四角 ▲3七桂 △4三金右 ▲7九玉 △3一玉 ▲2六歩
△2二玉 ▲1六歩 △7三銀
*▲8八玉の前に▲1六歩が甘いと見て動く。
▲3八飛 △7五歩 ▲6五歩 △4二角 ▲7五歩 △6二飛
*△6四歩と行けないのではおかしい。
▲5七銀 △7五角
*苦しいと判断した。
*かなり流れが悪い。
▲4六銀 △2四銀 ▲8八玉 △7四銀
*作戦負け。
*ここからどう巻き返すか。
▲7六歩 △4二角 ▲3五歩 △同 歩 ▲同 銀 △同 銀
▲同 角 △2七銀 ▲3九飛 △2八銀不成
*封じ手後の手。
▲3八飛 △3六歩 ▲2五桂 △3七歩成 ▲4六角 △3八と
▲9一角成 △4八と
*銀を見捨てて効率よく攻める。
▲3四歩 △3八飛
*攻防手。
▲3三香 △同 桂 ▲同歩成 △同金寄 ▲同桂成 △同 角
▲5三銀 △6一飛 ▲2五桂 △2四角 ▲4四銀成 △4一飛
▲2八馬
*強手。
△同飛成 ▲3三銀 △同 角
*先に角で取って金を残す方が受けやすい。
▲同成銀 △同 金 ▲5二角 △5九と ▲6八金引 △4四飛
*長考して勝ちが発見できない。
*後手苦戦。
▲3五金 △4七飛成 ▲3三桂成 △同 玉 ▲3四角成 △2二玉
▲3三金 △3一玉 ▲4三馬 △同 龍 ▲同 金 △2一角
▲3四飛 △4一玉
*ここから双方1分将棋。
▲4二歩 △5一玉 ▲3一飛成 △6二玉
*広いほうへ逃げ出した。
*遊んでいた△7四銀が受けに利いてきた。
▲2一龍 △6九銀
*受けが利かないので攻めあいとなる。
▲5三角 △7三玉 ▲7一龍 △8三玉 ▲8一龍 △8二香
▲9六歩
*逃げ道を広げる冷静な手。
△7二銀
*ここで△9四歩という手があったが発見できず。
▲9五桂 △9四玉 ▲7二龍 △8五桂
*▲8六桂で詰まされてしまう形。
*桂馬を渡さずに寄せきれるかどうかの勝負。
▲7九銀 △7八銀成 ▲同 銀 △7九角
*読みきっていたわけがないが上手い具合に寄っていた。
▲同 玉 △6九金 ▲同 銀 △同 と ▲同 玉 △6七銀
*これを▲同金のさきにのちのち変化で△4九桂成という手があった。
*渡辺はそれが印象的だったという。
▲5八銀 △同銀成 ▲同 金 △5七銀 ▲4九銀 △6六桂
▲4八角 △5八銀成 ▲同 銀 △4八龍 ▲6六銀 △7八金
まで142手で後手の勝ち
前回掲載棋譜。
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