相横歩取りの将棋は詰みまで研究れている変化も多い。
今までのトッププロの研究では後手の方が無理筋になるらしい。
だが今回、羽生はそれをあえて後手番で採用した。
開始日時:2013年6月22日
終了日時:2013/10/18 14:54:15
棋戦:棋聖戦
戦型:相横歩取り
先手:渡辺 明
後手:羽生 善治
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △8八角成 ▲同 銀 △7六飛
*相横歩取りとなる。
▲7七桂
*穏やかな7七桂を選んだ。7七銀は激しい展開となる。
△3三金 ▲8四飛 △8二歩 ▲5八玉 △2六飛 ▲2八歩
△5二玉 ▲3八金 △7二金 ▲2七歩 △2二飛 ▲8六飛
△8三歩 ▲9六歩 △4二銀 ▲8七銀 △8二銀 ▲9五歩
△7四歩 ▲7六銀 △7三銀 ▲6五銀 △8四銀 ▲4八銀
△7三桂 ▲7四銀 △2四飛 ▲5六角 △6四角 ▲8九飛
△7六歩
*どうも、8四銀からの手順で後手がペースを掴む。7四歩を取らせるのが柔軟な発想。羽生らしさともいうべきか。
▲8三銀不成△5五角 ▲7二銀不成△8八歩 ▲4五角 △4一玉
▲5六歩 △8九歩成 ▲5五歩 △7七歩成 ▲同 金 △6五桂
▲7八金 △8六桂
*歩切れだからどうするのかと思ったが、これが厳しい手になった。
▲7九歩 △7八桂成 ▲同 歩 △7九飛 ▲6三銀成 △7四飛
▲4六歩 △7八飛上成▲4七玉 △2九飛成 ▲5二金 △3一玉
▲2三桂 △2二玉 ▲4二金 △3四歩 ▲1一桂成 △同 玉
▲2五香 △3五桂 ▲3六玉 △4四桂 ▲投了
*端で2歩突いた手が結果的にはあまり働いていなかった。
まで86手で後手の勝ち
今回、渡辺が7七桂を採用した。
おそらく、そうするだろうという羽生の読みだったのだろうか。
だが勿論7七銀の方の変化も研究したいたはずである。
もし渡辺が7七銀を採用したらどうなっただろうか。
本譜の端歩2歩を他の手にしていたらどうなっていたかも検討の余地がある。
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