開始日時:2004/10/18
棋戦:NHK杯
戦型:矢倉
持ち時間:15分+30秒+10回
場所:NHK放送センター
先手:佐藤康光
後手:中井広恵
*放映日:2004/11/07
*棋戦詳細:第54回NHK杯戦2回戦第14局
*「佐藤康光棋聖」vs「中井広恵女流二冠」
▲7六歩 △8四歩 ▲2六歩 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀
▲5八金右 △8五歩 ▲7七角 △3二銀 ▲6七金 △5四歩
▲7八金 △3三銀 ▲5六歩 △3一角 ▲8八銀 △3二金
▲6九玉 △4一玉 ▲4八銀 △5二金 ▲7九玉 △4四歩
▲5七銀 △4三金右 ▲1六歩 △1四歩 ▲3六歩 △7四歩
▲5九角 △8六歩 ▲3七角 △7三銀 ▲8六歩 △同 角
▲8七銀 △4二角 ▲8六歩 △3一玉 ▲7七桂 △6四角
▲同 角 △同 銀 ▲6五歩 △7三銀 ▲9六歩 △9四歩
▲6六銀 △2二玉 ▲8八玉 △8四銀 ▲3七桂 △7三桂
▲5五歩 △同 歩
▲2五桂
*いよいよ戦い開始。解説の先崎八段いわく、佐藤九段らしいアバウトな攻め。
△2四銀 ▲1五歩 △8五歩
▲同 歩 △同 桂 ▲1四歩 △1二歩 ▲8六歩 △7七桂成
▲同金寄 △7五歩 ▲同 歩 △8五歩 ▲同 歩 △同 銀
▲8六歩 △7六歩 ▲8五歩 △7七歩成 ▲同 銀 △7三桂
▲7六銀打 △8五桂 ▲同 銀 △同 飛 ▲5四歩 △3九角
▲3八飛 △5七角成 ▲8六歩 △7五飛 ▲6六角
△7七飛成
*鋭い切り込み。
▲同 角 △7六歩 ▲同 銀
△6九銀
*惜しい。ここで△7五歩と抑えればそのまま勝ちきることが出来た。
▲5三歩成 △同 金
▲7二飛 △7一歩 ▲6二飛成 △2五銀 ▲同 歩 △7八銀成
▲同 飛 △6九銀 ▲7九歩 △7八銀成 ▲同 歩 △5二金打
▲7一龍 △6九飛 ▲4一銀 △4二金右 ▲4六桂 △4三金寄
▲3二銀成 △同 金 ▲4一銀 △4二金打 ▲3二銀成 △同 金
▲4一銀 △4二金引 ▲5五角 △8七歩 ▲9八玉 △8九銀
▲9七玉 △8八銀 ▲同 角 △同歩成 ▲3二銀成 △同 金
▲3三金
*以下詰み。
△同 玉 ▲4三金 △同 玉 ▲5五桂
まで137手で先手の勝ち
中盤まで中井広恵が有利に進めていた。
もし7五歩としていれば女流の伝説が生まれただろう。
解説の先崎八段はこれは中井さんの勝ちですね。
と中盤まで言っていた。
対局後も「いやあ、惜しかったですね」
とコメント。
先崎八段、普段は毒舌であるコメントは厳しい。
その先崎八段が評価したのだから内容としても良かった将棋。
NHK杯出場枠をかけた女流棋士同士の対局の時も酷い言いようだった。
これは女流棋士が不甲斐ないから仕方がない部分がある。
それだけに、この2003-2004年の中井広恵の将棋は素晴らしいということなのだろう。
現在奨励会で頑張っている女流も増えてきた。
今後の女流棋士は確実にレベルアップしてくるだろう。
NHK杯の活躍も期待したい。
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