2012年4月3日。佐藤紳哉vs豊島将之

アーカイブスとして取り上げてみたい対局。

伝説のインタビューとなりました。

「豊島。強いよね。序盤、中盤、終盤。隙がないと思うよ。でも俺は絶対負けないよ」

「駒ッ、駒たちが躍動する俺の将棋を皆に見せたいね」

インタビューはウケました。
将棋はゴキゲン中飛車となりました。

先手: 佐藤紳哉 / 後手: 豊島将之

▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩▲2五歩△5二飛▲4八銀△5五歩▲6八玉
△3三角▲3六歩△6二玉▲3七銀△7二玉▲4六銀△8二玉▲7八玉△7二銀
▲6八銀△3二銀▲7七銀△5六歩▲同 歩△同 飛▲6六銀△5二飛
▲5五銀左△5四歩▲6六銀△4四歩▲9六歩△4三銀▲9五歩△6四歩
▲5八金右△4五歩▲同 銀△6五歩▲7七銀△5五歩▲9七角△4二角
▲3七桂△9七角成▲同 香△5六歩▲5四歩△5七歩成▲同 金△5四銀
▲5三歩△同 飛▲5六歩△4三銀▲2四歩△4四歩▲2六角△3五歩▲同 角
△6四角▲2三歩成
*4四銀とやってみるべきだった。この前後一連の指し手を見る限り、豊島の実力が伺える。

△3七角成▲2四飛△5一飛▲4四銀△3六馬▲3七歩
△4五馬▲4六歩△3四馬▲3六歩
*3四飛と切って勝負すればまだまだチャンスがあった。
この後はどうやっても苦しい。事実上はこれで勝負がついた。

△2四馬▲同 と△3四歩▲4三銀成
△3五歩▲2二歩△2八飛▲6八銀△3九角▲5八銀△6四桂▲2一歩成
△5六桂▲5三桂△6八桂成▲同 金△5九銀▲5五角△6八銀成▲同 玉
△5七角成▲同 玉△5六歩▲同 玉△5八飛成▲5七歩△5四金▲7四桂
△9二玉▲4七銀△7八龍▲7七桂△5三飛▲同成銀△6六金


将来有望な豊島七段の実力が良くわかる一局だった。
佐藤紳哉棋士は面白いキャラクターなので今後も盛り上げて頂けると思う。

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